あさが来た|加野屋や山王寺屋の両替商ってなに?なぜ没落したの?

 

NHKの朝ドラ『あさが来た』 ヒロインの今井あさ(波瑠)とその姉はつ(宮崎あおい)の

生家は京都の富豪・今井家です。

 

ふたりの姉妹は幼い時から嫁の行先が決まっており、あさは大阪の加野屋を営む白岡家

はつは同じく大阪の山王寺屋を営む眉山家です。

 

加野屋も山王寺屋も大阪で一、二を争う両替商です。あさやはつの生家の今井家も、

豪商で呉服商と両替商を営んでいました。

 

つまり『あさが来た』では主要登場人物が所属する家は、

すべて両替商を営んでいた豪商ということになりますね。

 

しかし明治の世になり、今井家や加野家は両替商から脱却して発展したのに対し、

山王寺家は没落の一途を辿ることになります。

 

この両替商という商売はどのようなものだったのでしょうか?

なぜ江戸時代に権勢を振るった両替商は没落していったのでしょうか?

 

両替商とはどんな商売だったの?

 

 

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現在の世の中では、通貨は円に統一されて非常にわかりやすいシステムなのに対し、

江戸時代は複数の通貨が存在していました。

 

主に江戸で通用していたのが小判や一分金などの金貨で、大阪などの上方で通用したのが

丁銀などの銀貨、その他にも小銭にあたる銅貨の寛永通宝などがありました。

 

そのため金を銀に、銀を金に交換するシステムが存在し、

手数料をとってそれをおこなっていたのが両替商です。

 

また江戸時代の貨幣の品位(純度)は時代ごとに異なり、末期になるにつれ

幕府の財政難から貨幣の品位も下落していく傾向にありました(例外もあり)。

 

たとえば宝永から正徳年間(1700年前半ごろ)に作られた小判は金の割合が

85%程度なのに対し、1800年代に作られた小判は金の割合が50%強程度で、

重さも減っていきました。

 

小判はすべて一両の通貨単位ですが、当然品位や重量で価値も異なることから、

ここでも両替商を介する必要が出てきます。

 

本来両替商はこのように貨幣価値の異なる通貨を両替することで利益をあげていきましたが、

その経済力を背景に、貸付や為替、手形などの業務へとジャンルを広げていき、

今で言う金融機関の役割を果たしていました

 

そして大手の両替商には、年貢米の売却代金の管理や大名への貸付などを

おこなうものも現われ、江戸時代には豪商として権勢を振るったものも少なくはありませんでした。

 

ちなみに大阪で本格的な両替商をはじめたのは天王寺屋五兵衛と言われ、

天王寺屋は『あさが来た』の山王寺屋のモデルとなった両替商です。

 

ドラマでは山王寺屋は大阪でも一、二を争う老舗両替商として登場しますが、

これは史実に忠実です。

 

なぜ両替商は没落していったのか?

 

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まず徳川幕府が崩壊し明治時代へと流れた過程で、旧藩に貸し付けていた

金員の踏み倒しが横行します

 

特に薩長の新政府軍に倒された徳川幕府に貸し付けていた両替商は、

事実上の返済不能となり大ダメージを受けます。

 

また踏み倒しに至らなくとも、貸金の大幅な棒引きや支払い猶予などの

政策もとられたため、運転資金に窮した両替商が破産、倒産に追い込まれていきます。

 

しかも明治時代には貨幣制度が改革され、その手始めとして

大阪などで主に流通していた銀目が廃止されます

 

これにより大混乱した大阪の庶民たちは、両替商に預けていた預金の引き出しなどに殺到し、

これによっても大阪の両替商は大きなダメージを負います。

 

さらには通貨制度が「円」で統一されたことから、そもそも通貨を両替する必要もなくなり、

両替商自体の存在意義を失います

 

そのため明治維新の動乱期には多くの両替商が倒産、廃業、没落していきました。

 

『あさが来た』で登場する山王寺屋のモデルとなった天王寺家も、

この時期を持ちこたえることができずに廃業します。

 

一方で同じ両替商でありながらも、あさの生家の今井家のモデルとなった三井家は

討幕→新政府の樹立を予想し、明治維新後に財閥へと大きく発展します。

 

またあさが嫁ぐことになる加野屋のモデルとなった加島屋は、

明治期の動乱に苦しみながらも新規事業に進出して多角経営によって生き延びます

 

そんな加島屋を新規事業に導いたのが、何を隠そう『あさが来た』のヒロイン

今井あさのモデルとなった広岡浅子です。

 

ドラマでは女でありながら前向きで豪快な性格のあさが、加野屋を立て直し、

実業家へと成長していくさまが描かれます。

 

明治維新を契機に封建制は崩壊し、日本も資本主義の道を進むことになります。

そして、その後は高度の経済成長を遂げ先進国の仲間入りをします。

 

しかし、この江戸時代から明治維新の社会の変化は余りにも

ドラスティックであったことから、数多くの旧来のシステムが否定されました。

 

このような社会が激変した中で、女性でありながら家や暖簾を守った

広岡浅子の生き方には、感心はもちろんのこと感動すら覚えます。

 

時には頭を使い、時には持ち前の豪快さ激動の明治の世を駆け抜けていく

浅子の姿には、世代を超えて見ている者に共感を与えてくれるはずです。

 

そんな浅子がモデルのヒロインあさが様々な苦労をし辛酸をなめながら、

活躍していく様子は、楽しみですね♪

 

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