あさが来た|加野屋に大打撃を与えた銀目停止って何?あさの対応は事実?

 

朝ドラ『あさが来た』では、明治元年(1968年)におこなわれた銀目停止

(ぎんめていし、ぎんめちょうじ)により、パニックになった大阪の庶民が

両替商に殺到します。

 

庶民の目的は、ひとえに銀手形の換金です。

 

銀手形は、現在でいう銀行預金のようなものです。発行した両替商は、

手形の持ち主に求められれば、手形を換金しなければなりません。

 

しかし一度に大勢の庶民の銀手形を換金してしまうと、

両替商の運転資金がなくなってしまいます

 

ただでさえ、徳川幕府が倒れて徳川側の諸藩に貸し付けていた貸金の

ほとんどが焦げ付いているのに、このパニックによる手形の換金は

加野屋をはじめとする両替商に大きなダメージを与えました

 

ドラマでは床のついていた正吉(近藤正臣)の代わりに、加野屋の代表としてあさ

(波瑠)が店先に殺到する庶民たちに対応しました。

 

そしてあさは個々の事情を聞いたうえで、なけなしのお金をほとんど払い戻してしまって、

加野屋には現金がなくなってしまいます。

 

この騒動の大本となった銀目停止とは何だったのでしょうか?

ドラマのあさの対応は事実なのでしょうか?

 

銀目停止って何?

 

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銀目停止につきましては他の記事でも触れましたが、再びまとめておきます。

 

この銀目停止までは、江戸をはじめとする東日本は金目(金貨)が流通しており、

上方を中心とする西日本は銀目(銀貨)が流通していました。

 

小判 豆銀

(右の小判と中上の二朱金などが江戸で流通した金目

中下の豆銀や左の丁銀は上方で流通していた銀目)

 

金目と銀目は現在の円とドルほどの違いもあったそうで、当時の日本には

ふたつの貨幣制度が存在したということです。

 

当然のことながら、これは非常に不都合で明治政府は銀目を廃止して、

通貨は金目とそれを補助する小額の銭に統一しようとします。

 

銀目が廃止されたとしても、すぐに使えなくなるわけではなく、

また上方の人びとが利用していた銀手形も金手形に振り替えになるだけです。

 

しかし庶民にはそれがうまく伝わらず、銀手形が紙くずになってしまうという

デマも広がったので、銀手形の持ち主たちは両替商に殺到したのです

 

このあたりの庶民の行動は、なんだか現代にも通じますね。

 

しかし個々の金額は微々たるものでも、多くの人びとが殺到すると

とんでもない金額になってしまいます。

 

現代でもギリシャが経済的に危機に見舞われた時は、政府が銀行預金の引き出しを

制限したくらいですから…庶民のこうしたパニックによる行動は、

大きな銀行すらも吹っ飛ばしてしまうくらいの力があるのです。

 

あさの「神対応」は事実なの?

 

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ドラマのあさは結局加野屋にあったお金のほとんどを銀手形の換金に充ててしまいますが、

これは原案本の土佐堀川のエピソードをモチーフにしていると思われます。

 

ただし、加野屋のモデルの加島屋が多くの庶民に対して、銀手形の交換に応じたのは

事実です。

 

当時の両替商はほとんどが資金不足に陥っていましたから、銀手形の換金に応じなかった、

あるいは応じる資金がなかった両替商も少なくなかったといいます。

 

そのために庶民が殺到したのは老舗の大手両替商です。

 

加野屋のモデルの加島屋や山王寺屋のモデルの天王寺屋、それらと並ぶ

老舗両替商の鴻池屋あたりです。

 

これらの両替商は手形の換金に応じて、信用は高まりましたが、

いっそうの資金不足に陥ってしまって、軒並み経営が苦しくなってしまいます。

 

ドラマではこの銀手形の換金により、山王寺屋が止めを刺されて倒産。

 

はつ(宮崎あおい)や惣兵衛(柄本佑)らは、夜逃げをすることになってしまいます。

(史実の天王寺屋は、なんとかここは持ちこたえます)

 

加野屋も銀手形の換金によって大ダメージを受けますが、

その危機を救ったのはまたしてもあさでした

 

さらなるあさの活躍が楽しみですね♪

 

※追記

このあたりのエピソードは江戸時代に権勢をふるった両替商が、

明治に入り没落していく様が描かれていきます。

 

明治維新を境に封建制が崩壊し、新たな世の中へと変化してきますが、

そこでもっとも大きな打撃を受けたのが両替商です。

 

ほとんどの両替商がなすすべもなく没落・破産していく様子はまさに悲話

といった感じで、同情さえ禁じえません。

 

時に悪徳商人のように描かれがちな大阪の両替商ですが、

最後にたどった末路は哀れなものだったのです。

 

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