あさが来た|開拓使官有物払下げ事件!五代友厚は本当に潔白なのか?

 

朝ドラ『あさが来た』では、ここまで大阪経済の復興に尽力してきた

五代友厚が開拓使官有物払下げ事件に巻き込まれ窮地に立たされます。

 

以前の記事でも書きましたが、この事件は北海道の開拓使長官だった黒田清隆が、

同じ薩摩藩出身の五代におよそ1400万円もかけて作った北海道の開拓使官有物を

わずか39万円で払い下げた事件。

 

しかもその代金の39万円も無利息、30年分割という破格の条件でした。

 

この払下げ事件はマスコミも大いに取り上げ、五代や黒田を非難。

世間も大バッシングとなります。

 

そのため五代への官有物の払下げも中止となり、黒田も更迭されてしまいます。

 

ドラマでもここまで五代を信頼してきた大阪の商人たちが大激怒し、

五代も商法会議所の会頭を辞職すると言い出します。

 

結局、あさや新次郎が五代を擁護し、新次郎は五代が損を覚悟で

官有物の払下げを受けたことを代弁し、商人たちを説得します。

 

ドラマでは五代に私心や私腹を肥やす意図がないことがわかり、

元サヤに収まるようですが、実際はどうだったのでしょうか?

 

開拓使官有物払下げ事件を巡っては五代友厚は潔白だったのでしょうか?

 

開拓使本庁

(復元された北海道開拓使本庁)

 

開拓使官有物払下げ事件!五代友厚は本当に潔白なのか?

 

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確かに官有物の払い下げを受けた五代が経営する関西貿易社は貿易会社

という名目ですが、実際は官有物の払下げを受けるための会社です。

 

しかも五代と黒田は同じ薩摩藩出身で親しい仲

 

事件が明るみになった明治14年(1881年)には、大隈重信や佐野常民といった

政府要人も大反対しましたし、かの福沢諭吉も黒田や五代を批判しました。

 

しかしよくよく考えてみれば、五代は明治政府の高官たちと密接な人脈があった人物。

 

特に親しかった大久保利通は、紀尾井坂の変で明治政府の最高実力者でした。

 

にも関わらず、ここまで五代は政府高官とのコネを利用して儲けた

などの記録は皆無です。

 

またドラマのように五代が払下げを受ける予定だった開拓使の官有物が、

それほど収益性の高いものではなかったとの指摘をする研究者もいます。

 

周知のとおり五代は財閥を作ることができるほどの実力者であったにも関わらず

それをせず、しかも彼の死後には100万円(現在の貨幣価値では約5000万円)

もの借金があることが判明します。

 

政府高官とのコネを利用して莫大な利益をあげた三菱の岩崎弥太郎などと比較すれば、

五代は明らかにそのスタンスを異にしています。

 

ところがこの開拓使官有物払下げ事件だけが、五代らしくない動きをしていますね~

 

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個人的な意見ですが、やはり事実もドラマと大筋で一致するような気がします。

 

もちろん当時の政府内の藩閥争いや財閥の利権争いも背景にあることから、

五代が恩のある黒田へ協力した面も否定できません。

 

ですが儲けようと思えばとっくに大儲けすることができた五代ですから、

「大人の事情」こそあったものの、今さら北海道の官有物で利益を追求

しようとしたとは考えにくいですね。

 

自らの利益を追求するのではなく、常に国益や大阪の利益を考えた

五代のことですから、北海道の開発に一役買いたかったのかもしれません。

 

実際に五代が務めていた大阪商法会議所(現大阪商工会議所)の会頭も、

事件が明らかになった明治14年には辞職していません

 

※五代は同会議所の会頭を明治18年9月に没するまで務めています。

 

とすれば当時の大阪の政財界からの五代への非難はそれほど激しいものではなく

それは五代が私腹を肥やそうとしたわけではなかったことをみな知っていたから

ではないのでしょうか?

 

開拓使官有物払下げ事件については、五代自身が残した記録などもないことから

その真意は謎ですが、ドラマの筋書きもまんざらではないと思われます。

 

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