あさが来た|今井家のモデル三井家や三井財閥のその後は?

 

朝ドラ『あさが来た』では、物語の終盤では白岡あさの実家の今井家

すっかり描かれなくなりました。

 

父の忠興は家督を忠嗣に譲り引退し、その後は東京・目白台に所有していた土地を

あさの日の出女子大学校の用地に寄贈し、亡くなりました。

 

また家督を継いだ忠嗣もドラマには登場せずに、最終回のあさが主宰する勉強会に

嫁のとわが登場するだけです。

 

忠嗣のモデルとなった三井高景は日本女子大学校の最大の功労者のひとり

と言ってもいい人物でしたので、ドラマ内であまり描かれないのは残念ですね~

 

しかしドラマの中での今井家の躍進は目を見張るものがありましたね~

 

幕末にはいち早く徳川幕府を見限って新政府に肩入れし、

今井家は明治政府の政商としての地位を築きました。

 

さらには銀行業への進出も早く、それに伴い京都から東京へと拠点も移転させました。

 

この今井家のモデルとなったのは、周知のとおり三井家です。

 

後に三井財閥へと発展していった三井家ですが、その後はどうだったのでしょうか?

 

 

コンテンツ

「今井家のモデル三井家や三井財閥のその後は?」

 

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今井家のモデル三井家は豊富な資金力を背景に、明治期に様々な事業を手掛けて

三井財閥へと発展しました。

 

明治42年(1909年)には三井合名会社を頂点とするコンツェルン体制を確立し、

さらにグループの結束を固めて発展することになります。

 

戦前の日本の十大財閥に数えられたのは、三井、三菱、住友、安田、浅野、古河、

大倉、野村、日産、中島ですが、あらゆる分野に進出していた総合財閥は、

三井、三菱、住友の三大財閥のみでした。

 

三大財閥でも三井財閥は筆頭格で、昭和期には資産の割合も三井7、三菱5、住友1

といったようにずば抜けた存在でした。

 

その傘下の企業も三井物産、三井銀行、三井鉱山をはじめ、三井造船や東京芝浦電気

(現東芝)、東洋レーヨン(現東レ)、三井倉庫など枚挙にいとまがないほどです。

 

このように戦前の昭和期には三井財閥は計り知れないほど巨大化し、

日本の経済の中心に座していました。

 

三井家は一族の結束が固く、本家連家の十一家で経営を指揮していましたが、

小石川三井家の三井高喜(今井忠興のモデル)は三井銀行の総長などを務め、

その子の高景も三井鉱山の社長などの要職を歴任してきました。

 

このように高喜や高景の尽力もあり、巨大財閥へと発展した三井家ですが、

戦後の財閥解体によりその栄華も終焉へと向かいます。

 

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終戦後に日本を占領したGHQは、日本の国力に比して分不相応な力を持っているのが

財閥と海軍とした上で、二度と戦争を引き起こさないためにその解体を図ります。

 

マッカーサー

(財閥解体を指示したマッカーサー)

 

財閥の中でもトップに位置した三井財閥の解体は、その後の他の財閥の解体を促すためにも、

早急におこなわれました。

 

三井側も当時の最高幹部の三井一族の引退や株式の公開などの妥協案を提示し、

何とか三井財閥の存続を図りましたが、GHQに拒絶されました。

 

GHQの財閥解体は厳しく、三井十一家の当主は財閥家族に指定され、

全財産を凍結された上、その9割を財産税で没収

 

資産の大部分を占めた株式は強制的に処分され、一切の企業役員からも

追放されました。

 

当時のGHQの厳しい処分に対しては、江戸元三井不動産社長は

無慈悲で過酷なことは戦犯以上」と述べています。

 

このように戦前の日本で大いなる権勢と栄華を誇った三井家と三井財閥でしたが、

昭和20年(1945年)11月8日の三井本社の解散をもって、その歴史に終止符が打たれます。

 

これにより創始者の三井高利から数えて273年もの三井家の歴史に、

幕が下ろされたのでした。

 

広岡浅子の広岡家も財閥解体によって大きなダメージを受けますが、

浅子の実家の三井家はそれ以上のダメージを受けていたのです。

 

「三井」の名の残る企業はそれ以降も存続しますが、創業家の三井家の影響力は

皆無に等しくなってしまいます。

 

ドラマの今井忠興やその息子の今井忠嗣の功績も、日本の敗戦によって

露と消えたのでした。

 

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2 Responses to “あさが来た|今井家のモデル三井家や三井財閥のその後は?”

  1. 西谷京子 より:

    NHK朝ドラの名作、「朝がきた」
    も、とうとう明日で最終回を迎えます。3月5日でクランクアップ、役者さん方、スタッフの皆さん、心からお疲れ様でした。主役の波留さんも途中、辛い時期があったのも、ドラマを見ていて良く分かっていました。それをドラマと同じく支え続けた玉木宏さん、目まぐるしく変わるドラマ展開の中で、玉木宏さんは、
    役者経験浅い方々を食事に連れて行くなど、陰で支え続けた一番の功労者だと思います。ご自分自身も、多分
    柔らかいアドリブ台詞に変わるなどされて、見事、最後の方はヒロインの波留さんが凄く輝いていました。
    ベテランの役者さんの中で、波留さんは女優として生き生きと成長され、玉木宏は確固たる俳優魂を見せてくれました。
    有り難うございました。
    本当に、皆さま方、お疲れ様、素晴らしい朝ドラを有り難う、元気を有り難うございました。

    • rekidora より:

      西谷京子様

      コメントありがとうございます!

      おっしゃる通り、波瑠さんの女優としての成長は目を見張るものがありましたね~
      当初は固さが目立っていたものの、さすがに苦労人だけあってキッチリと修正しました。

      ドラマには表れないご本人の相当の努力や苦労の結晶ですね~

      また舞台裏では萬田久子さんと風吹ジュンさんが、事あるごとに波瑠さんを励ました
      ようですね~このふたりのベテラン女優さんの後輩への気遣いもさすがです♪

      また玉木さんの面倒見の良さなども広く知られていることから、
      陰の立役者に相応しいでしょう!

      スタッフのみなさんや役者のみなさんの頑張りもあって、
      本当に素晴らしいドラマになりましたね!

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