べっぴんさん|占領軍の住宅や家の接収が酷かった!君枝の自宅

 

朝ドラ『べっぴんさん』では、君枝の一家はそれまで住んでいた

洋館風の邸宅を占領軍(GHQ)に接収され、同じ敷地にある

使用人小屋に住んでいます。

 

そのため義母の琴子などは現在の居住者であるランディ大佐やリサに対し、

いい感情は持っていません。

 

やはり戦争に負けたからからと言え、生まれ育った家を追い出されて

しまっては、複雑な感情を持って当然でしょう。

 

ところでこの占領軍による建物の接収はGHQの本部となった

有楽町の第一生命館などが有名ですが、民間レベルでも村田家のようなことは

頻繁にあったのでしょうか?

 

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(GHQの本部として接収された第一生命館)

 

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占領軍の住宅や家の接収が酷かった!君枝の自宅

 

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日本に上陸した進駐軍は次々に主要な建物を接収していき、有名どころでは

帝国ホテルや警視庁、三井本館、九段会館などが挙げられます。

 

しかし実は占領軍の民間の住居の接収は、当時の日本全国でかなりの数

及んでいます。

 

当時の日本に乗り込んで来た占領軍の41万人ほどで、その住居を確保するため

にかなりの数の民間人の建物が接収されていきました。

 

ドラマの舞台となっている神戸はもともと外国人の居住者が多かったこともあって、

接収された建物は東京に次いで2番目の467件にも上りました。

 

宝塚大劇場や宝塚ホテル、六甲山ホテルなどの商業施設も含まれていましたが、

大部分は民間人の家屋でした。

 

その中でも優先的に接収されたのが洋風建築や洋館です。

 

やはり新たな居住者となるのが欧米人であったことから、

西洋式の建物が好まれたようですね。

 

ドラマの村井家も洋館ですから、いち早く接収されてしまったのでしょう。

 

実際に君枝のモデルとなっている村井ミヨ子の実家も接収され、

当時は敷地内の一角に小屋を建てて住んでいました。

 

さらにはこの接収は占領軍の要求書1枚あれば有無を言わさずにおこなわれ、

居住者は一方的に追い出されてしまうという酷いものでした。

 

ただし日本人の居住者が敷地から追い出される完全接収のほか、

敷地内の離れに住むことができる別居型の部分接収や

母屋の一部に住んで住居を共有することになる同居型の部分接収もあったようです。

 

この分類に従えば、君枝の一家の場合は別居型の部分接収ということになりますね。

 

ところで気になるのが、屋敷や家を接収された場合に、賃料のようなものは

所有者に支払われたのかということ。

 

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このあたりに関しては、日本政府が使用料を肩代わりして所有者に

支払っていました。

 

アメリカは太平洋戦争に関する巨額の賠償をしない代わりに、

占領軍に関する一切の費用を日本政府に肩代わりさせました。

 

その一環として、このような接収された住居に関する使用料も

日本政府が所有者に支払っていました。

 

ところがその金額はかなりアバウトに決められたようで、そ

れなりの金額を貰ったという所有者もいれば、雀の涙程度だったケースも

あったようです。

 

たしかに日本全国では一気に数千戸もの住居が接収されておりますから、

使用料を決めるのもかなりざっくりと行われたと考えられます。

 

また当時の日本政府は金欠状態でしたので、金額も期待できそうにありませんね~

 

このようにドラマの君枝の一家にも、対価は支払われていたことになりますね~

 

ちなみに進駐軍が撤退しはじめるのは、昭和27年(1952年)4月の

サンフランシスコ講和条約が発効してからです。

 

一部は在日米軍として残留しますが、その後は徐々に減っていきました。

 

現在のドラマの舞台は昭和21年(1946年)ですから、

君枝の一家の使用人小屋暮しはしばらく続きそうですね。

 

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