わろてんか|腐った漬物の話は実話!当時の大阪商人のひどい慣習

 

朝ドラ『わろてんか』では、てんは父親の儀兵衛に勘当されながらも、

駆け落ち同然で藤吉の実家である北村屋に身を寄せます。

 

ところが北村屋の女主人で藤吉の母親の啄子(つえこ)は、

てんと藤吉の結婚を認めないばかりか、あろうことに

てんを女中扱いすることになります。

 

これまで京都でも一、二を争う薬種問屋である藤岡屋の箱入り娘

だったてんですが、北村屋では女中としてスタートを切ることに

なります。

 

また啄子は名うての「始末屋」として知られ、北村屋の従業員たちは

かなりの倹約も強いられています。

 

中でも腐った漬物のエピソードが登場しますが、この話は実話です。

 

 

コンテンツ

腐った漬物の話は実話!当時の大阪商人のひどい慣習

 

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北村屋では漬物樽を勝手口付近において、あえて雨風に

さらしています。

 

そのため中身の漬物は半ば傷んだ状態で、悪臭を漂わせています。

 

このようなことをする理由は、女中などの従業員がご飯を

たくさん食べられないようにするためです。

 

女中や奉公人の食事は麦飯に漬物に汁物だけですから、

漬物はまさにメインディッシュのようなもの。

 

その漬物がげんなりするほどの悪臭がするので、食も進まないために

米の節約にもつながるという算段です。

 

現代人からすればちょっと考えられないようなこのエピソードですが、

実は実際にてんのモデルの吉本せいが経験した実話です。

 

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ドラマでの北村屋での女中のエピソードですが、吉本せいが

10歳から7年間女中奉公した大阪船場の島徳蔵が経営する

米問屋での出来事が下敷きになっています。

 

米問屋では給金が月150銭と相場以上でしたが、島家の家風は

何事も「節倹第一」という極端な始末屋でした。

 

ドラマと同じように、奉公人の食が進んではいけないということで、

漬物樽をわざわざ雨のかかるところに出して、常に腐る寸前の状態にして

悪臭を漂わせました。

 

しかし当時の大阪の商家ではこのようなことは驚くべきことではなく、

あの手この手で漬物を不味くする工夫をして、コスト削減を図った

といいますからビックリですね~

 

せいも当初はひどく面喰いましたが、皆で毎日1銭ずつ出し合って

生姜を購入することを提案します。

 

生姜を刻んで漬物樽にブレンドすることで腐敗の進行を緩めて、

悪臭も抑える狙いです。

 

当時のせいはまだ小学校高学年くらいの年でしたから、

彼女の利発さが如実に示されているエピソードですね♪

 

ところがこの企ては女中頭の耳に入って、せいはひどく叱責された

とのことです。

 

やはり年配の女中からすればせいの行動は「生意気」とされたようです。

 

ドラマではてんも生姜を刻んで漬物樽に入れるとともに、

樽の周りで生姜を干して悪臭を抑える工夫をします。

 

これによりてんは他の女中たちに認められていくのですが、

このあたりはちょっと実話と異なっていますね♪

 

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