朝ドラ『とと姉ちゃん』では、花山伊佐次の体調が著しく悪く

なってしまいました。

 

雑誌「あなたの暮し・戦争特集号」はこれまで最高の１００万部を

売り上げたものの、その代償として病魔は彼の体を蝕んでいったようです。

 

原稿の確認のため花山宅を訪れた常子でしたが、遺言の口述筆記などを

通じて彼が既に死を覚悟していることを知りました。

 

珍しく常子に礼を言い力なく手を振った花山でしたが、

これがふたりの最後の別れになってしまうのでしょうか？

 

『とと姉ちゃん』は、主要メンバーのナレ死がけっこう多いだけに

気になりますね？

 

花森安治と大橋鎭子の最後の別れからひも解いてみました。

 

花山はナレ死？花森安治と大橋鎭子の最後の別れは？

 

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他の記事でも書きましたが、花山のモデルの花森安治は

昭和53年（1978年）1月14日に心筋梗塞で６６歳の生涯を閉じています。

 

前年の11月末から体調を崩して入院していた彼ですが、

クリスマスと正月を家で過ごしたいという希望から自宅に帰りましたが、

正月早々に出社して1月下旬発売の「暮しの手帖」52号の仕上げにかかります。

 

ただし、原稿に関しては自力で書くことができなかったので、

口述筆記の形式でした。

 

1月12日にそれをすべて終えると、その日の夕方に帰宅しました。

 

翌日は会社に彼からの電話があり、「今日は一日休む」と言ってきました。

 

ただでさえ心臓が弱っていたにも関わらず、年明け早々の慌ただしさで

かなり疲れたようです。

 

しかし会社を休んだ13日には編集部員のひとりを自宅に呼んで、

暖かくなったら部屋の壁紙を張り替えるから手伝ってほしいと頼んでいます。

 

これらからどうやら花森は漠然とは死を覚悟していたものの、

亡くなる直前まで著しい体調の悪化などはなかったようです。

 

そしてその日の夕方に、彼は最大の理解者で長年のパートナーだった

大橋鎭子と最後の別れを果たすことになりました。

 

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鎭子は編集部員の中野家子（綾のモデル）とともに、彼の好物の

銀座のすし屋のばらずしを自宅に届けにいきました。

 

鎭子は玄関先で奥さんにそれを渡して帰るつもりでしたが、

パジャマ姿の花森が出て来て、「ありがとう」と礼を言いました。

 

そしてドアを閉めるふたりに向かって、珍しく手を振っていました。

 

その数時間後に彼は心筋梗塞に襲われて帰らぬ人となりますが、

これがふたりの永遠の別れとなりました。

 

ドラマでも花山宅の玄関先で常子に向かって手を振って

別れることになりましたが、これらの史実からすれば

やはりふたりの永遠の別れになりそうです。

 

そのため花山の最後もナレ死になる可能性が高いですね。

 

ちなみにドラマでは花山が次号の表紙の絵を手渡しましたが、

あの絵は花森安治が自分になにかあった時に使ってほしいと

事前に鎭子に手渡していたものです。

 

 

そして赤い服を着た少女の絵は、彼が亡くなった次の号の

「暮しの手帖」2世紀53号の表紙を飾ることになりました。

 

花森安治

 

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