わろてんか|薬祭りってなに?京都の変わったお祭り

 

朝ドラ『わろてんか』では、ヒロインてんの実家は

老舗薬種問屋の藤岡屋です。

 

藤岡屋は京都でも一、二を争うほどの大店の問屋ですが、

時は明治末期で和漢薬から洋薬への切り替えがはじまったころ。

 

そのため老舗と言えども、父親の儀兵衛はドイツの製薬会社との

契約を模索するなど、生き残りをかけて奔走します。

 

ところで藤岡屋とともにたびたびドラマで描かれるのが、

京都でおこなわれている「薬祭り」です。

 

あまり耳にしないお祭りですが、どういった内容なのでしょうか?

 

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薬祭りってなに?京都の変わったお祭り

 

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「薬祭り」とは、日本でも珍しい薬を祀っている神社

薬祖神祠(やくそじんし)のお祭りで、毎年11月の上旬の

平日におこなわれています。

 

 

この神社がある京都・二条通は古くから薬種問屋や薬局などで

栄た地であったことから、このような神社も建てられたようです。

 

このあたりには江戸時代には50を超える薬関連のお店があって、

ここから日本中に漢方薬が配送されていたそうです。

 

ドラマの藤岡屋もこの地に存在するという設定。

 

薬祖神祠は普段は非公開ですが、この薬祭りの時期だけに開かれます。

 

この神社は1858年(安政4年)に中国の薬神と呼ばれる

伝説の皇帝「神農(しんのう)」を祀るために建立されています。

 

その後は神農のほか、大国主や少彦名命(すくなひこな)などの

神様も加えられ、さらには医学の父とも呼ばれている

古代ギリシャの医師・ヒポクラテスも祀られています。

 

薬祖神祠はれっきとした神社にも関わらず、中国の神様や

古代ギリシャの偉人が祀られているなんて珍しいですよね?

 

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そしてこの神社でおこなわれている薬祭りですが、薬祖神祠の

建立とともに始まっており、1864年の蛤門の変で

二条通の並み居る薬種問屋が打撃を受けた際にも

祭りはおこなわれています。

 

明治維新の時期はしばらく中断していましたが、

明治13年(1880年)に再開して現在に至ります。

 

ただし現在はだいぶこじんまりしたものになってしまい、

薬関連の参列者の前でおこなわれる神事が中心となっています。

 

しかしかつてはかなり賑わっていたようで、ドラマの舞台の

明治時代末期には神社の境内に舞台も建てられて、

曲芸や講談、演劇などが催されていました。

 

出店なども多く、神輿も担がれるなど、けっこうな盛り上がりを見せた

お祭りだったようです。

 

当時のこのあたりは日本の薬関連の中心地でしたが、

徐々に勢いを失っていくのに比例する形で、

薬祭りの規模も縮小されたようです。

 

ちなみに薬祖神祠は京都市の中京区にあり、

地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩4分のところにあります。

 

近所で興味のある方はどうぞ。

 

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