とと姉ちゃん|常子が目指すタイピストとは?和文は恐ろしいほど困難!
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子はタイピストを目指すことになります。
鞠子の大学への進学の夢を叶えるには、常子は少しでも給料のいい仕事に
就かなければなりません。
当時の女性の給料は男性の半分以下が相場でしたが、職業婦人の花形と呼ばれた
タイピストの仕事に関してはそれなりの賃金を稼ぐことができました。
さらには女学校のタイピストの推薦枠はおのののかさん演じる後藤さんで
決まっていましたが、どうやら空きが出たことから常子はすぐに推薦を東堂に願います。
ところでこのタイピストという仕事はどのようなものなのでしょうか?
当時のタイプライターには英文と和文(邦文)があったのですが、
実は邦文は驚くほど習得に困難を極めました!
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常子が目指すタイピストとは? 和文は恐ろしいほど困難!
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タイピストとは文字通りタイプライターで文章を作成する人です。
現在ではパソコンが普及しておりタイピストの仕事はありませんが、
1980年代ころまではけっこう身近な職業でした。
常子がタイピストを目指す昭和初期は文章はほとんどタイプライターで
起こしていたことから、タイピストの需要はかなりありました。
なぜ当時タイピストが女性の「花形」の職業とされ、それなりの高給をとれたかと言いますと、
その習得が非常に難しかったからです。
当時は英文タイプライターよりも、はるかに和文タイプライターが普及していた時代です。
英文タイプライターは現在のパソコンと同じようなキー配置ですが、
和文タイプライターはまったくの別物でした。
(和文タイプライター)
和文タイプライターとは文字通り日本語でキーを打ち込むものですが、
それですとひらがな、カタカナ、漢字、数字、記号など無数に及びます。
特に漢字は無数に存在し、現在のPCの変換機能なんてない時代ですから、
複数の文字盤を交換しながら文章を作成していくのです。
打ち込みのスピードもさることながら、タイピストに要求されるのは
たくさん文字盤のどこにどの字があるのか暗記することです。
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たいていの邦文タイプライターは2000字以上の文字がありますから、
この文字の配置を覚えることが非常に困難で訓練が必要とされていました。
いや~これは大変そうですね~わたしも実物は見たことはありませんが、
常用漢字だけでも無数にありますので、これをすべて暗記するのは
相応の訓練が必要でしょう。
ちなみに文字盤の配列は決まっていた(でないと暗記する意味がない)ことから、
何かの拍子で文字盤を倒してしまったりして配列が乱れた場合には、
それを直す専門業者もいたそうです。
やはり高給をとれる仕事には理由があるのですね~常子も和文タイプライターの経験は
ありませんから、猛練習に明け暮れることになります。
ようやく「とと姉ちゃん」らしくなってきた常子の頑張りを期待しましょう!!
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