まんぷく|歩行者天国での販売の実話との違い!本当に売れたの?

 

朝ドラ『まんぷく』では、萬平たちは歩行者天国での「まんぷくヌードル」の販売に踏み切ります。

 

画期的な商品であるカップラーメンのまんぷくヌードルですが、袋めんが25円の時代に100円もしたことからなかなか売れません。

 

そのため食器いらずですぐ食べられ、その上味のいいことをアピールするために歩行者天国の若者たちをターゲットにしてまんぷくヌードルのアピールをすることになります。

 

ドラマではこのエピソードはクライマックスとなりますが、モデルのカップヌードルはどうだったのでしょうか?

 

実話との違いなどもご紹介します。




 

コンテンツ

歩行者天国での販売の実話との違い!本当に売れたの?~その①

 

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まず「まんぷくヌードル」の歩行者天国での販売は、1971年(昭和46年)11月に日清食品がおこなった銀座三越前の歩行者天国でのカップヌードルの試食販売の実話に基づいています。

 

安藤百福率いる日清食品は1969年(昭和44年)にプロジェクトチームを作ってカップヌードルの開発に着手。

 

そして様々な困難を乗り越えながら、1971年(昭和46年)の8月にようやく発売にこぎつけます。

 

周知の通りカップヌードルは当時は画期的だったカップラーメンで、食器なども不要でお湯を注げば出来上がり、立ったままでも食べることができます。

 

ところがそんなカップヌードルですが、発売当初の評価は非常に低く、小売店にも並ぶことはありませんでした。

 

最大の理由は袋めんの相場が1食あたり25円の時代に100円もしたことですが、日清食品がアピールしていた「立ったままでも食べれる」ということが「行儀が悪い」とされたからです。

 

百福はカップヌードルを着想したのはアメリカ視察の際に、コーラを片手にハンバーガーやフライドチキンを立ったまま食べる人々の姿を見たからでしたが、当初はこの発想はまったく受け入れられなかったのです。

 

しかし百福はいずれは日本でも従来の様式にとらわれずに、自由な食べ方が流行り出すとの確信もあったので、歩行者天国での試食販売に踏み切ります。

 

まずは既成概念にとらわれにくい若者たちにカップヌードルを提案して、その利便性や美味しさをアピールしようという戦略でした。

 

そして同じ年の7月に銀座三越の1階にマクドナルドが1号店を出店していたこともあって、試食販売は銀座三越前の歩行者天国に決まります。

 

この試食販売には社長であった百福も立ち会っており、かなりの力の入れ具合がわかります。

 

当初は若者たちはカップヌードルに戸惑っていたものの、1人、2人と食べだすとすぐに人だかりができて、最終的には1日で2万食が売れて試食販売は大成功に終わります。

 

 

このあたりはドラマも同じように描かれて、歩行者天国での試食販売の成功を機に、まんぷくヌードルもマスコミに取り上げられて話題となって、全国の問屋から注文が殺到。

 

萬平たちもまんぷくラーメンに次ぐ画期的な商品であるまんぷくヌードルの成功を確信し、物語は終焉に向かうことになります。

 

ところがこのあたりは実話とは異なっていました

 

歩行者天国での販売の実話との違い!本当に売れたの?~その②

 

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日清食品が企画した銀座三越前の歩行者天国でのカップヌードルの試食販売は成功しましたが、それでもカップヌードルは売れませんでした

 

若者たちにはアピールできたものの、世間に浸透するまでの収穫はなかったようです。

 

そのため日清食品は次にカップヌードルの自動販売機を投入して、売上の強化を図ります。

 

自動販売機の投入によって、カップヌードルの売り上げは徐々に向上していきますが、チキンラーメンの爆発的な需要とは程遠いものでした。

 

ところがそんなカップヌードルも翌年の1972年(昭和472月に爆発的なブームを迎えることになります。

 

他の記事でもご紹介しましたが、きっかけは連合赤軍の「浅間山荘事件」です。

 

この事件は連合赤軍が10日間も浅間山荘に立てこもり、連日テレビで放送されていたため、NHKや民放の総視聴率が80%を超えるほど国民の注目を集めた大事件でした。

 

つまり日本国民の10人に8人がこの事件をテレビで見ていたのです。

 

そして浅間山荘を包囲していた機動隊員には周囲の民家からおにぎりの炊き出しがあったのですが、気温が氷点下だったことからおにぎりは凍ってしまい食べることができませんでした。

 

そのため警視庁は非常食として備蓄していたカップヌードルを隊員に支給。

 

テレビでも寒さの中で機動隊員たちがおいしそうにカップヌードルを食べる姿が映し出され、これを境にカップヌードルには火がつきます。

 

 

浅間山荘事件に関わっていた長野県警やマスコミなどの報道機関からはもちろん、テレビを見ていた視聴者もカップヌードルを求めはじめ、全国の問屋から注文が殺到することになります。

 

こうしてカップヌードルもチキンラーメンをしのぐ人気商品となっていきますが、ドラマでは浅間山荘事件は描かれないようです。

 

死者3人、重軽傷者27人を出した事件だけに、朝ドラで扱うには相応しくないと制作サイドが判断したようです。

 

そのため前記のように歩行者天国での試食販売をきっかけにまんぷくヌードルが爆発的に売れるという「苦渋の決断」があったようです。

 

まぁ~このあたりは致し方ないところですが、歩行者天国での試食販売はドラマでのクライマックスになりますので注目ですね♪

 

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