とと姉ちゃん|商品テストの凄まじい影響力!ポッカレモン事件とは?

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子や花山の雑誌「あなたの暮し」の

商品試験の記事が大きな反響を呼びます。

 

当時の日本の製品は大手企業製でも故障や欠陥が少なくなく、

商品名や企業名を実名で挙げる試験は消費者から大きな支持を受けることになります。

 

その反面、記事で酷評されたメーカーの経営が傾くなど、

常子は試験の社会的な影響力の大きさからある種の葛藤を抱くことにもなります。

 

このあたりはモチーフにしている「暮しの手帖」の大きな社会的影響力が

下敷きになっています。

 

同誌の「商品テスト」の記事の影響力は、それほどまでに凄まじいものでした!

 

コンテンツ

商品テストの凄まじい影響力! ポッカレモン事件とは?

 

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「暮しの手帖」の商品テストの記事の社会的な影響力を示す具体例として、

昭和42年(1967年)のポッカレモン事件があります。

 

ポッカレモンはレモン果汁100%の食品で、現在でも発売されている

ロングセラー商品です。

 

当時は「ビタミンCは生レモンの3倍も強化されている」と

テレビやラジオで大々的にCMを流し、非常に売れていた商品でした。

 

しかし「暮しの手帖」の商品試験の結果、容量の異なる5種類のポッカレモンの

もっとも大きなサイズについて、何とビタミンCがゼロということが判明しました。

(他の4種類は含有されていた)

 

公表すれば一大事になりかねない内容だったので、同誌も何度も分析しましたが、

やはり結果は同じでした。

 

そのため同誌は第89号の「ポッカレモンとビタミンC」という記事で、

これを世間に公表・告発しました。

 

ポッカレモン

(当時の記事の一部)

 

当時のポッカレモンの派手なCMもあって、記事は大反響を呼ぶことになります。

 

しかも公正取引委員会も調査に乗り出し、あたかも天然レモン果汁を使用している

ような表示にも関わらず、実は合成レモンを使用していたこと(当時)が問題視されて、

排除命令も下されました。

 

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これら一連の経緯は「ポッカレモン事件」と呼ばれ、販売元のニッカレモン

(現ポッカサッポロフード&ビバレッジ)の信用はガタ落ちし、

経営も大きく傾くことになります。

 

企業の経営を悪化させてしまう結果となりましたが、やはり大々的に宣伝していた

「ビタミンC入り」が虚偽であったことや人々の健康にも影響を与える食品であった

ことなどから、「暮しの手帖」も公表せざるを得ないと判断したのでしょう。

 

それにしても同誌の社会的な影響力は凄まじいですね~

庶民の大きな信用を得ていたことも窺えますね~

 

他にも同誌の社会的な影響力の大きさを示す実例としては、

テストの記事がきっかけで石油ストーブがブームとなり、

その普及に一役買いました。

 

また記事内で高評価だったイギリスのアラジン社のブルーフレームという

石油ストーブは注文が殺到し、数カ月の待ちが生じるほどの売れ行きとなりました。

 

さらに即席ラーメンのテストでは日清やエースコックなどの製品は

軒並み高評価を得ましたが、これがきっかけで売り上げに拍車がかかりました。

 

このように「暮しの手帖」の商品テストの結果は、商品の売れ行きにも

大きな影響を与えました。

 

特に価格の高かった家電製品については、「暮しの手帖を読んでから買う」が

半ば常識のようだったとも言われています。

 

このように庶民に絶大な支持を受けたもの、言うまでもなく良質な雑誌の内容や

厳格で公正な商品テストの運営があってのこと。

 

さすがに現存企業や商品を連想させる可能性のあるポッカレモン事件は

ドラマでは取上げにくいかと思いますが、「あなたの暮し」の商品試験にも

期待しましょう♪

 

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