とと姉ちゃん|常子がなった戸主ってなに?驚きの当時の家制度!

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』では、小橋三姉妹の父親の竹蔵が亡くなってしまい、

長女の常子(高畑充希)が父親代わりとなって家族を守ると宣言しました。

 

さらに常子は法律的にも小橋家の戸主となりました。

 

この「戸主」というのは何やら重要みたいで、常子は防火訓練の際の駐在さんや、

三女の美子(根岸姫奈)の担任の先生にも自分が小橋家の戸主であることを

言っていました。

 

イメージとしては現代の住民票の筆頭者のようにも思える戸主ですが、

実際にはまったく異なるものでした。

 

驚きの当時の家制度をご紹介します。

 

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常子がなった戸主ってなに?驚きの当時の家制度!

 

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戸主をはじめとする家制度は明治31年(1898年)に民法の制定とともに

定められて、昭和22年(1947年)に改正されるまで存在していた制度です。

 

戸主として戸籍に登録された者は簡単に言えば家の統率者で、

その他の家族に対しては絶大な権限を有することになります。

 

戸籍

(当時の戸籍のサンプル。下段に戸主欄がある)

 

原則として家の財産権は戸主が持ち、他の家族は戸主の許可なしに結婚が

できないばかりか、住む場所すらも戸主に指定権があります。

 

つまりたとえ家族が成人になろうとも、戸主の許可を得ずに

勝手にアパートなどを借りて住むことすらも法律的には禁じられていたのです。

 

一方で戸主には他の家族の扶養義務も発生しますが、

このような絶大な権限があったゆえ、家長である父親中心の家制度が

出来上がってしまったのです。

 

女性や未成年でも戸主になれるの?

 

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基本的には戸主となるのはその家の長男です。

 

前戸主から新戸主への地位の承継は「家督相続」と呼ばれ、

戦前までの日本では非常に重要なものでした。

 

ただし、家督相続がなされるのは何も前戸主が死亡した場合に限られず、

隠居した場合などにもおこなわれました。

 

前作の朝ドラ「あさが来た」でも白岡新次郎が隠居して家督を女婿の啓介に

譲ったとありましたが、まさにそれです。

 

またその家に男子がいない場合などは、女子にも家督相続は可能であり、

未成年でも構いませんでした。

 

なのでドラマで長女の常子が未成年ながら戸主となることは、

特別珍しいことではなかったのです。

 

さらには財産なども原則として家督を相続した者のみに相続されましたから、

戸主であることは非常に重要なことだったのです。

 

ドラマでも駐在さんや美子の担任の先生が常子が戸主であると言ったことに

納得していましたが、戸主にはそれだけの権限と責任があったからです。

 

もちろん現在では戸主をはじめとする民法上の家制度は廃止されていますが、

ちょっと考えられないことですよね~

 

戸主以外の家族には遺産相続権がなかったですし、結婚も戸主に反対されたら

できないばかりか、住む場所も勝手に決められないなんて…

 

※ただし遺産については分家を創設して、生前贈与などの形で二男以下の家族に

することも事実上可能だった

 

ドラマでは常子が小橋家の戸主となったわけですが、法律上も大きな権限を有した反面、

家族の扶養義務など大きな義務を背負うことになります。

 

これは常子の覚悟の表れでしょうが、この後常子は名実ともに家族を守るために

奮闘することになるでしょう。

 

そんな常子の活躍に期待です!!

 

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