まんぷく|萬平の反乱罪で逮捕や手榴弾で魚獲りは実話なの?

 

朝ドラ『まんぷく』では、萬平は泉大津でたちばな塩業を経営する傍ら、立花栄養食品研究室を設立して栄養食品「ダネイホン」の開発に取り組むことになります。

 

そんな最中、たちばな塩業の従業員である高木が手榴弾で魚を獲っていたことがきっかけとなり、萬平が反乱罪の疑いでMPに逮捕されるという想定外の出来事が発生します。

 

泉大津の施設はもともと日本軍の宿泊施設だったことから、手榴弾などが残されており、それらが災いを呼び込むことになるのですね…

 

萬平は戦時中に憲兵隊に拘束されてしまいましたが、戦後はアメリカ軍のMPに拘束されることになってしまいます。

 

ところでこのような一連のエピソードは実話なのでしょうか?

 

萬平のモデルとなっている安藤百福はMPに反乱罪で逮捕されたのでしょうか?

 

 

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萬平の反乱罪で逮捕や手榴弾で魚獲りは実話なの?

 

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結論から申しまして萬平のモデルの安藤百福はMPに逮捕されていますが、反乱罪ではなく脱税の罪です。

 

他の記事でもご紹介しましたが、ドラマと同じように泉大津で塩田を経営した百福でしたが従業員に小遣いを渡していました。

 

それが「給与」とみなされて、所得税などを収めていなかったために、当時は徴税を強化していたMPに逮捕されてしまったのです(実質的にはほとんど「見せしめ」でした)

 

また泉大津の塩田の施設はもともとの造兵廠(武器製造工場)で、鋼材や鉄板が多数放置されていましたが、手榴弾があったとの記録はありません。

 

また百福は塩づくりの傍らで、漁船を2隻購入して従業員の若者たちにアジ漁をさせて干物を作ったりもしていますが、すべて普通の「漁」でです。

 

そのためドラマの手榴弾での魚獲りもドラマオリジナルのエピソードで、実話ではありません

 

ドラマでは百福がMPに脱税容疑で逮捕されたエピソードを2分割にして、最初はMPに反乱罪で逮捕され、後に税務当局に脱税容疑で逮捕されることになるようです。

 

そのためドラマの反乱罪での萬平の逮捕はほとんどドラマオリジナルで、実話とは大きく異なることになります。

 

とは言え、百福が若者を集めておこなった塩田事業はたびたび酒宴などもおこなってバカ騒ぎもしたようですから、警察などにマークされていたことは事実です。

 

百福の姪の有元冨巨代(香田タカのモデル)によれば、ひとりで遊んでいた際に男が松の木に上って製塩所を覗き込んでおり、「おっちゃん、なにしてるん?」と聞くと、「シー」と制止されたエピソードなども残っています(警察か税務署の役人で浜で若者たちが何をやっているのか調べていた)。

 

百福の塩田事業は主に職のない若者を救済することが目的でしたが、警察などには非常に奇異に映ったようです。

 

ドラマではこのあたりのエピソードをもとに、反乱罪容疑で逮捕とのストーリーを作ったようですね。

 

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