わろてんか|万丈目(藤井隆)の後面踊りが絶滅寸前だった!

 

 朝ドラ『わろてんか』では、藤井隆さん演じる万丈目吉蔵の持ち芸は後面です。

 

この芸は「うしろめん」あるいは「こうめん」とも呼ばれるもので

後頭部に面をつけ、ひとり二役を演じるというもの。

 

後面一筋の万丈目は、芸人四銃士の結成に伴ってさらにこの芸を磨いていく

ことを誓いました。

 

なかなかバリエーションの少なそうな芸だけに、彼がどのように芸を

磨いていくかが見どころになりそうですね。

 

ところでこの後面ですが、現在は絶滅も危惧される演目でした。

 

 

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万丈目(藤井隆)の後面踊りが絶滅寸前だった!

 

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後面は享保17年(1732年)に歌舞伎役者の初代佐渡島長五郎

(さどしま ちょうごろう)が、狂言の演目である「釣狐」で演じたことが

そもそもの起源と言われています。

 

※享保元年(1716年)に歌舞伎役者の市山助五郎が演じたのが起源とする見解もあり。

 

「釣狐」はとある猟師と猟師の叔父に化けた狐のやりとりが

主となりますが、そのあたりを後面で二役を演じ分けました。

 

その後後面は広く普及して大ブームこそないものの、寄席やお茶屋の

余興として多くの芸人が演じています。

 

戦前までは多くの演者がいて、比較的ポピュラーな演目だったようです。

 

また達人の域になると、手足の関節を逆にして踊り、あたかも正面を向いて

いるように演じることができると言いますから驚きです。

 

しかそんな後面でしたが戦後に入ると後面は徐々に廃れていき、

演者もめっきりと減っていきました。

 

戦後においては大正3年(1919年)生まれの小松まことさんという

芸人さんがこの後面の第一人者とされました。

 

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しかしその小松さんも2000年くらいまでは寄席や落語会などの催しで

後面を披露していたことは判明していますが、その後は高齢により

高座に上がっておらず、現在ではその生死さえ不明となっています。

 

そして吉本興業所属の上方落語家の林家染雀(そめじゃく)さんが

小松さんからこの後面を引き継いでいます。

 

またこれまた吉本所属の上方落語家の林家笑丸(えみまる)さんが

ドラマの後面の指導をおこなっています。

 

とは言え、現在ではこの後面を演じることができる芸人は

かなり少なくなっており、本格的な後面踊りは絶滅危惧種の演目とさえ

言われています。

 

どうやら前記の上方林家の落語家のごく一部の人々を中心に継承されている

ようですね。

 

そのため現在では寄席などで演じられることは非常に少ない、

貴重な演目となっています。

 

そのため何かの催し物やイベントで後面を見ることができれば

ラッキーですし、ドラマの万丈目が演じる後面もなかなか貴重な映像と言えそうです。

 

万丈目はさらに後面を磨くことを誓っていますから、その進化系にも

期待ですね♪

 

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